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ガラス越しの週末 の表紙

ガラス越しの週末

よはく

再会2025/12/14

1

店のシャッターを押し上げた瞬間、冷えた朝の匂いが胸に入り込んだ。まだ誰もいないはずの休憩スペースから、紙をめくる微かな音が聞こえる。こんな時間に誰だ、と足を止めたら、視界の端に見覚えのある横顔があった。 「…久しぶり」 本を閉じたまま、彼は少しあごを上げた。高瀬悠人。中学まで毎日つるんで、突然転校していった幼馴染。記憶より背が伸びて、声が低くなって、それでも笑う前の目元だけは昔のままだった。 「なんで、ここに…」 うまく息が合わず、声が途中でかすれる。 「今日から入ることになってさ。偶然だな」 悠人は椅子の背にもたれ、指先で紙カップを弾いた。中のコーヒーが揺れた音が、やけに近く感じる。 視線を合わせるのがこわくて、私はロッカーの鍵を回すふりをした。三年前、彼に言えなかった言葉が喉の奥でつっかえている。 「相変わらず、朝早いんだな」 「バイト、開店準備あるから…」 返事のたびに手が落ち着かず、制服のポケットを探ったり、結んだ髪を押さえたりした。 悠人がふっと立ち上がる気配がした。 「また一緒に働くんだ。…変な感じだな」 その声は、壁に反射して狭い部屋を満たした。距離が近いわけでもないのに、背中のあたりが熱くなる。 「シフト表、もう見た?」 「え、まだ…」 悠人はカウンター脇のホワイトボードを指した。 「週末、かぶってる。よろしくな」 その言葉だけ置いて、彼は店の奥へ歩いていった。 残された空気が静かに沈んでいく。 週末、かぶってる。 その短い一文が、朝より冷えた胸の奥で、妙に長く響いていた。

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バイト先で。

2

店の奥から戻ったときには、開店の音楽が流れ始めていた。ガラス越しの朝日がカウンターを淡く照らし、棚の瓶が細く光っている。 「お疲れ」 悠人がレジ横で振り返った。手に持った在庫リストを持ち直しながら、少しだけ眉を上げる。 「…その、久しぶりだからさ。勝手がわかんないんだよ」 声が低く落ち着いているのに、紙をめくる指先は早かった。緊張してるの、わかる。昔と同じだ。 「じゃあ、今日の補充、私やるよ」 そう言ったつもりなのに、語尾が上ずった。 「いや、一緒でいい。覚えたいし」 悠人は立ったまま私の方を見た。長く目が合うと、胸の奥がきゅっと持ち上がるようで、思わず棚に視線を逃がした。 二人で黙々と瓶を並べる。ガラス同士が触れる乾いた音が、やけに耳に残った。 「…お前さ」 悠人の声が少し後ろから落ちてくる。 「変わったようで、変わってないな」 「どっちなの、それ」 肩越しに返すと、彼は困ったように笑った。昔、ふざけた後にだけ見せた顔。 言われた意味を考えかけたところで、入口のベルが鳴った。最初の客が入ってくる。 「続きはまたあとで」 悠人はそう言って、エプロンのポケットにリストを押し込み、レジへ向かった。 その背中を目で追いながら、胸の奥で小さな引っかかりが残った。 変わったようで、変わってない。 その曖昧な一言が、次の週末のことをまた思い出させた。

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物語に最適な展開を自由に追加してください。

3

閉店前、床を拭いていたら、隣でモップを持った悠人が小さく息をついた。 「なあ」 その声に振り向けず、手元だけ動かした。 「…今さ、高校生でしょ。三年前に引っ越したのに…その、前に一緒に働いてたって、どういうこと?」 言った瞬間、指が冷たくなった。ずっと気になっていたのに、聞くのがこわかった。 悠人はモップを立てかけ、少しだけ首をかしげた。 「一緒に働いてたのは、ここじゃないよ」 「え…?」 「覚えてないか。中学のとき、夏祭りの屋台。あれ、バイト扱いだったんだってさ」 苦笑しながら、前髪をかき上げる。 夏の夜のざわめき、焼きそばの油の匂い、金魚すくいの水音。胸の奥から古い景色がふっと浮かんだ。 「言わないと、わかんねえよな」 悠人は少し肩をすくめた。「引っ越す前、最後に一緒にいた日だったろ」 返事が遅れ、握ったモップの柄が手に食い込んだ。 思い出したくなかった記憶ほど、やけに色が濃い。 「……ちゃんと、話すから。今度」 悠人の声は、店内の静けさに滲んだ。 その“今度”が、どんな話を連れてくるのか。 閉店の音楽が流れ始めても、胸の奥のざわつきだけは収まらなかった。

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今、高校生で3年前に引っ越していって、その時一緒に働いていたってどういうこと?

4

翌日の夕方、店に着くと、バックルームの蛍光灯がひとつだけ点いていた。扉の隙間から小さな影が揺れる。入る前から、誰か分かった。 「…来ると思った」 棚にもたれた悠人が、片手で紙カップを回していた。湯気はほとんど残っていない。 「昨日の、続き」 そう言う声は強くないのに、逃げ道を塞がれたように感じた。 「なんで…戻ってきたの」 自分でも驚くほど小さな声だった。 悠人は一度だけまばたきをして、目線を落とした。カップの縁を指でなぞる癖は昔と同じ。 「家の都合とか、いろいろあるけどさ。それだけじゃねえよ」 言い切らず、唇が少し動いたまま止まる。 「最後の日のこと、ずっと引っかかってて…そのまま離れんの、違う気がした」 胸の奥がじわっと重くなる。あの夏祭りの夜、名前を呼ばれた瞬間の空気まで蘇った気がした。 でも、彼の顔を見られなくて、スニーカーの先だけ見つめた。 「別に、責めに来たとかじゃねえ。ちゃんと言葉にしたいだけ」 少し笑ったような声で、それでも視線だけは外していた。 「週末、時間あるだろ。話すよ。全部」 そこまで言うと、悠人はカップを捨て、扉に手をかけた。 「じゃ、シフト行くか」 残った空気がわずかに揺れて、指先が冷えた。 全部。 その一言が、明日の時間を急に近く押し寄せさせた。

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なぜ彼は戻ってきたのだろう?その背景が気になる

5

週末の夕方、外の風が冷えてきて、ガラス越しに街灯がゆっくり灯り始めた。 休憩スペースのソファに座ると、膝の上で指が落ち着かず動いた。約束の時間より少し早い。落ち着けと言い聞かせても、息が浅くなるばかりだった。 扉が軋んで、悠人が入ってきた。フードを軽く払って、私の正面に立つ。 「待った?」 「今来たとこ」 声が思ったより高く響き、慌てて視線をテーブルへ落とした。 悠人は座らず、棚の影に寄りかかって腕を組んだ。 「最後の日、覚えてるか」 その言い方が妙に慎重で、喉の奥がつまった。 「祭りの帰り、送ってく途中でさ。お前、急に走っていったよな」 彼は片眉を上げた。 「何も言わず。あれ、ずっと残ってたんだ」 頭の奥で、夜風の匂いが蘇った。屋台の明かりが遠くなるのがこわくて、名前を呼ばれた瞬間、足が勝手に動いた。 「……ごめん」 それしか出てこなかった。 悠人は目を伏せ、指先で袖を軽くつまんだ。 「怒ってたわけじゃねえよ。ただ……あの日、言おうと思ってたことがあったんだ。忘れられるような日じゃなかったから」 その一文が、胸に静かに沈んでいく。 忘れるはずがない——私も同じだった。言えなかった理由が、まだ言えないまま残っている。 「つづき、聞く?」 悠人が少しだけ前に出た。 答えようと口を開く前に、店の奥のベルが短く鳴った。 言葉が喉で止まり、互いにそちらを見る。 時間はまだあるはずなのに、急に揺らいだ気がした。

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最後の人はどんな日だったか?もちろん忘れるはずはない。なぜなら

6

客が帰り、店内が静けさを取り戻したのは、夜のBGMが少し低く聞こえる頃だった。 レジから戻った悠人が、私の前で足を止めた。 「…続き、いいか」 さっきより声が落ち着いているのに、指先だけが落ち着かず揺れていた。 頷いたつもりなのに、喉が乾いて音が出なかった。ソファに座り直すと、布のこすれる音が妙に大きく響く。 悠人は少し距離を置いて腰を下ろし、息を吸った。 「あの日さ、言おうとしたのは…お前が思ってるほど、大したことじゃねえよ。ただ…ちゃんと伝えたかった」 言葉の途中で、こっちを一瞬だけ見る。その視線に胸の奥が跳ね、呼吸が浅くなる。 「お前、いなくなるみたいな顔してたから。追いかけようとしたのに…呼んだら走ってくし」 苦笑しながら、袖口を軽く引っ張った。 「でも、今日なら言える気がする」 その“今日”が、やけに近く響いた。 私も気づいていた。彼がここに戻ってきてからずっと、どこかでこの瞬間を待っていたことに。 「悠人…」 名前を呼ぶと、彼の肩がわずかに動いた。 「私も、聞きたい。逃げたくないから」 互いにほんの少し前に傾く。 気づけば、外の風の音すら遠くなっていた。 今日がその時。 そう思ったのは、きっと私だけじゃなかった。

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今日がその時。互いにそう確信した

7

バックルームの扉が閉まると、店のざわめきが一枚隔てられて、空気がやわらかく落ち着いた。 ソファの端に座ると、膝の上の指がまた勝手に動きはじめる。止めようとしても、落ち着きがどこにも見つからなかった。 悠人は少し遅れて腰を下ろした。距離は、手を伸ばせば触れられそうで触れられないくらい。 「さっきの…続きだけどさ」 低い声が横から落ちてくる。 「ほんと、たいした話じゃないって思われたら困るけど」 「困るって、なにそれ」 口に出した瞬間、自分でも驚くほど息が浅かった。 悠人は少し笑い、視線をテーブルに落とした。その横顔が、どこか言い出すのを迷っている。 「祭りの帰り、呼んだだろ。お前が振り返った時、言おうと思ったんだ」 彼は、手の甲を軽く指でなぞりながら続けた。 「また来年も、一緒に行こうって。…それだけだったのに」 胸の奥が跳ねて、思わず息を止めた。 その言葉を、三年前の自分が聞いていたらどうしていたんだろう。逃げずにいられただろうか。 「言えなかったの、ずっと気になってたんだよ。くだらないって思われてもさ」 悠人は顔をこちらに向ける。視線がぶつかった瞬間、喉に小さな熱が生まれた。 「……くだらなくない」 やっとのことで声が出た。 「だって、あの時…走ったの、私のほうだったから」 視線を落とすと、指先がじんと熱くなる。 悠人が、少しだけ近づいた気配がした。 「今は、逃げねえの?」 囁くみたいな声で言われ、肩がびくっと震えた。 「逃げないよ」 言い切った瞬間、彼の指がそっとテーブルの端を押し、距離がほんのわずか縮まった。触れてはいないのに、触れられたように感じる間合い。 悠人が、小さく息を吐いた。 「そっか…なら、よかった」 何が“よかった”のか聞き返そうとした時、店の外で風が窓を揺らした。冷たい音なのに、ふたりの間だけは不思議とあたたかいままだった。 言葉にしきれない何かが、あと一歩手前で静かにとどまっている。 その続きは、きっともうすぐ届く気がした。

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二人の距離が縮まる胸キュンの瞬間を描写してください。

8

バックルームの空気が、さっきより少しだけ重く感じた。 悠人は前のめりになったまま動かず、指先だけがテーブルをゆっくり押していた。その仕草が落ち着かなくて、胸の奥がじわっと熱をもつ。 「さっきさ」 自分の声が思った以上に細く響いた。 「私も…言わなきゃいけないこと、ある」 悠人が顔を上げる。驚いたわけじゃないのに、まつ毛がほんの少し震えた。 「言わなくてもいいけど」 そう言いながらも、目だけは逃げてくれなかった。 それが余計に、言葉を止められなくした。 「三年前、走ったの…こわかったからじゃない」 膝の上の指を握り込む。 「呼ばれた時、返事したら、何か変わっちゃいそうで…追いつけなかったの、私のほうだった」 悠人は息を詰めたように見えた。 「…変わるって、何が」 低く抑えた声に、喉の奥がつまる。 答える前に、心臓のあたりがぎゅっと縮んで、言葉が出てこなくなる。 それでも逃げたくなくて、視線を上げた。 「悠人と…また来年も、って言われたら…期待しちゃうじゃん」 そこで言葉が止まった。 彼の目が、思ったより近くにあった。 悠人はゆっくり息を吐いた。 「……そっか。言えばよかったんだな、あの日」 その一言が、妙に胸の奥に残った。 言いきれなかった言葉がまだどこかにある気がして、ふたりの間の空気がまた静かに揺れる。 続きは、きっとここからだった。

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私も今言うべきこと言う

9

店の奥で冷蔵ケースの音がうなる。 それだけなのに、やけに静かに感じた。 息を吸うたび、胸のあたりが微かに持ち上がるのがわかる。 悠人は、テーブルの端に置いた指を離し、膝の上で握った。 「…じゃあさ」 声が低くて、少し掠れていた。 「期待されても、よかったんだよ。俺は」 喉の奥がきゅっと縮んだ。 返事をしようとしても、息ばかり増えて声にならない。 彼は続けた。 「お前が振り返った時さ。顔、ちゃんと見えなくて」 視線を落とし、指先をゆっくり揉む。 「泣いてたのか、怒ってたのか…わかんなくて、怖かった」 「泣いてないよ」 即座に否定したのに、声が揺れた。 悠人が少し笑う。 「ならいいけど。…でもさ、逃げた理由、聞けてよかった」 そこで彼は一度息を飲む。 その仕草が、三年前より少し大人びて見えた。 「俺さ」 横顔のまま、ゆっくり言葉を探すみたいに間を置く。 「戻ってきたのは、ちゃんと区切りつけたかったからだって…思ってたんだけど」 私は顔を上げた。 悠人の視線が、まっすぐこっちを射抜く。 逃げ場をつくるような優しさじゃなくて、届かせようとする目。 「違ったかも。区切りじゃなくて…もう一回、ちゃんと始めたかったのかもしれない」 胸の奥がはねて、呼吸が止まった。 さっきまでの空気より重くて、でも痛くはなかった。 「今さらって思うなら、それでいい。無理に答えろとも言わねえ」 彼は指を組んだまま、少しだけ肩を落とした。 「ただ…今日ここで話せて、やっと動ける気がしてる」 今日、今から動き出すかもしれない。 私次第で。 その言葉を自分の中でそっと繰り返す。 膝の上の手がじんわり熱くなり、握りしめた指がわずかに震えた。 「悠人」 名前を呼ぶと、彼が小さく息を吸った。 その音だけで、世界が近づいた気がした。 言いたい言葉が、喉のすぐそばまで来ている。 でも、まだ形にならない。 この一歩をどう踏み出すのか、確かめるように息を整えた。 答えは、次に続く。

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今日、今から動き出すかもしれない。私次第で

10

喉の奥につかえていた言葉が、ようやく形になりかけていた。 深呼吸すると、冷蔵ケースの低い音が胸の奥まで染みていく。 逃げたくない。ここまで積み上げてきた全部を、やっと掴めそうな気がした。 「悠人…」 呼ぶと、彼は膝の上の指をぎゅっと結んだ。 「うん」と小さく返る声が、思ったより近かった。 「三年前、振り返れなかったのって…」 視線が揺れて、テーブルの端がにじむ。 「言われたら、嬉しくなりすぎる気がして…こわかったんだよ。変わっちゃうのが」 言った瞬間、肩の力がすっと抜けた。 本当はずっと言いたかった。 どんなに小さな言葉でも、あの日の自分にとっては前が見えなくなるほど大きかったこと。 悠人は驚いた顔でもなく、笑ってもいなかった。ただ目だけが、少し熱を帯びたみたいに見えた。 「変わってもよかったんだけどな」 彼はゆっくり言った。 「だって、それが俺の…望んでたことだったし」 言葉の途中で、彼は視線を落として息を継いだ。 テーブルの木目を親指でたどる癖は、昔から変わらない。 「お前と来年の約束してさ。その先も、普通に一緒にいるもんだと思ってた。勝手にな」 胸の奥がかすかに跳ねて、指先が熱を帯びる。 「……私も、そう思ってたよ」 絞り出すように言うと、悠人が顔を上げた。 まっすぐな目だった。逃げ道を探す気配がどこにもない。 「じゃあさ、もう一回だけ聞いていい?」 少し息を整えて、言葉を置くみたいに続けた。 「また来年も、一緒に行こうって言ったら…今は、逃げない?」 喉の奥が震えて、返事までの時間がゆっくり流れる。 それでも、もう迷わなかった。 「……逃げないよ」 静かに言うと、胸の奥のわだかまりがほどけていくのがわかった。 「今年も、来年も…ちゃんと隣で聞きたい」 悠人の肩が揺れ、目元が少しだけ緩んだ。 その表情が、なんだか昔のままで、でも今のほうがずっと大人びて見えた。 「そっか。じゃあ…よかった」 落ち着いた声なのに、ほんの少し震えていた。 ふたりの間の空気が、ゆっくり満ちていく。 その時、店の外で風がガラスをかすかに叩いた。 音は冷たいのに、不思議と背中のあたりが温まる。 悠人がそっと手を伸ばす。 触れる前で止まった指先が、照れたように震えた。 「今年の祭りさ。屋台、まだ同じ場所だと思う?」 「知らないけど…見に行けばわかるよ」 言うと、彼が小さく笑った。 「じゃ、行くか。一緒に」 三年前の夜に置いてきたはずの約束が、静かに息を吹き返したみたいだった。 胸の奥で小さく跳ねた鼓動が、今度は私を前に押してくれる。 扉の向こうにはまだ夜が続いている。 でも、その先の景色がやっと同じ方向に伸びていく気がした。 小さな再会から始まった時間が、ようやくひとつの形になった。 続きは、ふたりで歩きながら確かめていけばいい。

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